外資系戦略コンサルタントの育休日記

第一子誕生に伴い半年間の育休を取得した新米パパの奮闘記

男性の育休は誰のためにあるのか考えてみた

なにやらこちらの記事が炎上しているようで。

blog.livedoor.jp

個人的にはまずタイトルに「育児休暇」と書いてあるところにも違和感を覚えたのですが(正式には「育児休業」)、中身を読んでいてもやっぱりうーん?となってしまいました。

 

少なくとも、「産まれて1年目が楽」なんて、僕は口が裂けても言えないです。。たとえ時系列比較で見て相対的に負荷が軽かったとしても、「楽」とは言えない。

そんなきっかけもあって、ふと考えてみたことを以下書きます。 

 

育休は誰のため?

「育児」と名のついている通り、普通に考えれば産まれてくる子供のための休業です。でも実質的には、産まれてきた子供のためというよりも、「妻」と「自分自身」のための休業期間だと思っています。

一番の目的としては、妻の育児・家事など生活面全般の負荷を下げることで「妻の体力回復を促す」ということ。(当然個人差はあると思いますが)出産は本当に過酷でしたし、無事に乗り越えたとしても、体力が万全の状態に戻るまで相当な時間がかかります。特に第一子であれば、ママ自身も「ママになる」のが初めて。生活を軌道に乗せるまでの最初の一定期間、パパが育休を取る意味は大いにあるんじゃないかなと思っています。

たしかに、世の中でよく言われるような「育児において夫は役立たず」論も部分的には正しくて。僕が直接ベビーにやってあげられることは、妻に比べるとやっぱり限られています。(特に「母乳を出せない」というのはかなり大きな能力差&ビハインド。男女の違いなので仕方がないんですけどね…)。それでも、授乳以外の部分、たとえばオムツ替えやお風呂、部屋の掃除など、生活面の負荷削減に関しては、僕なんかでも役立てることは結構あると思っています。どれもちょっとしたことですが、毎日続ければそれなりの「負荷削減=役立ち」にはなるのかなぁと。頑張ります。

 

かけがえのない時間、そして将来の自分自身のために

「妻のため」なんてカッコつけたことを書きながらも、正直に言えば、自分が取りたいから取るという側面もおおいにあります。

日々変わっていくベビーの表情やしぐさを見ながら過ごす時間は、純粋に楽しくて。育児は大変なこともたくさんあるけど、その大変さすらも「期間限定」だと思えば愛おしいです。(今日もしっかり噴水されたし、お風呂の後はギャン泣きされました。湯船の中では大人しいのに、体を拭こうとすると大泣きするのは何故だ…)

それに、育児を通して得られるものも結構ある気がします。きっとそのうちのいくつかは、僕自身の仕事やキャリアにも将来的に活きてくるはず。たとえば、「イクボス」になる上での素養&経験値とか。(オジサマたちから「育休なんてキャリア上のブランクになるぞ」という打算的なご指摘を受けたときは、「でも"イクボス"っていう箔がつきますよ」という打算的な答えを返してみようかと思っています。)

 

まとまってないけど、まとめ

「育児は最初の一年で終わりじゃなく、これから20年近く続くもの」という意見はその通りだと思います。一年頑張ればおしまい、じゃないのも言わずもがな。

それでもなお、男性が産後一年以内に育休を取る意味は十分あるのでは?

出産直後で妻の身体はボロボロ&ベビーは喋れないから意思疎通もできない、そんな状況下での「新生活 立ち上げ期」に妻を最大限助け、夫婦の信頼関係を強めながら、自分自身も働き方を見直して今後の「生き方」につなげていく。

それが、「男性が育休を取る意味・価値」なんじゃないかなぁ…


考え方は人それぞれなので、取りたくない人・取る価値を感じない人まで無理して育休を取る必要は全くないと思いますが、少なくとも「取りたい人はちゃんと取れる」世の中になったらいいのに、と思います。

 

やっぱりまだモヤモヤしてますが、このへんで。