外資系戦略コンサルタントの育休日記

第一子誕生に伴い半年間の育休を取得した新米パパの奮闘記

あの頃、僕らは週末婚だった。②

(前回のつづきです)

妊娠発覚とほぼ時を同じくして地方プロジェクトの担当に決まった僕は、平日は東京を離れ一人寂しくホテル暮らし、そして毎週金曜日の夜の飛行機で東京に戻るという日々を送っていました。

基本的には月曜と金曜、週に二回飛行機に乗る生活でしたが、唯一、赤ちゃんと母体の状態を見るための「検診」があるときは、週の途中でも一度東京へ戻らせてもらっていました。

 

この「検診」の付き添い、いま思い返すととても貴重で、幸せな経験ができたと思います。

毎回、おなかの中の赤ちゃんが無事に育っているか、嫁以上にドキドキして、心配しながら病院に通っていました。僕らがお世話になっていた病院では、検診の前半はいつも嫁一人だけが診察室に呼ばれ、僕は待合室で待機。この待ち時間が特にドキドキのピークでした。

「何か良くないことを告知されてるんじゃないか」

「まず本人に伝えて、そのあとご主人に…とか言われてるんじゃないか」

そんな風に考えては、勝手に不安になっていたことも。(今思うと完全にドラマの見過ぎですね。)

 

あるときは、モニターを一緒に覗き込みながら赤ちゃんの身長や頭囲を測っていて、先生から「ちょっと頭が大きめですね~(全然大丈夫な範囲ですけど)と言われ、冷汗が止まらなくなったり。

またあるときは、モニター越しに赤ちゃんの手の指がくっきりと見え、夫婦二人して「手だ!手が見える!」と、まるでノーベル賞級の大発見のように大喜びしたり。

 

まだこの世に産まれていないうちから、大のオトナ2人をこんなにも振り回し、不安にさせたり幸せにしたりと、つくづく子供という存在はすごいなと思います。

全部モニター越しだったけれど、月に1回、本当にお腹の中のわが子に会えるような気がして、一週間に飛行機で2往復することも苦にならないくらい、毎回の検診が本当に楽しみでした。

 

これから出産を迎えるまわりの男性の友人たちにも、検診の付き添いは是非おすすめしたいです。最近ではエコーを動画で録画してデータ形式で貰えて、あとから家で見れるようにしてくれるというハイテクな病院もあるみたいだけれど。

それでもやっぱり、あの診察室でのドキドキ・ワクワク感を夫婦で一緒に経験することに、ちょっとくらい意味があると思うから。

 

ベビーよ。父ちゃんは君のこと、生まれる前からずっと見てたんだぞー