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外資系戦略コンサルタントの育休日記

第一子誕生に伴い半年間の育休を取得した新米パパの奮闘記

命より重いお金の話

結婚し、広めの部屋に引っ越し、子供が生まれ…そんな風にライフステージが変わる度、直面することになる「お金」の話。
ちょうどモヤモヤと考えていた折、近所の図書館でふと目に留まったのがこの本。2時間くらいでざっと流し読みした。

カイジ「命より重い! 」お金の話

カイジ「命より重い! 」お金の話

 

 お金で"自由"は手に入る

世の中でお金について語られる際、決まって言われるのが「お金=幸せではない!」「心の豊かさが大事!」などなど。それでも個人的には「うーん、でもやっぱりお金もそれなりに大事だよね?ただうまい言い方が見つからない…」とこっそり思っていたのだが、この本の中にちょうどいい表現があった。

お金で「幸せ」は買えない。でも、お金で「自由」は手に入る。

ああ、これだ。
いま夫婦そろって長期間の育休を取り、生活レベルをそこまで下げずに家族3人で生活できているのは、まさに「お金で手に入れた自由」の一つ。もちろん周囲の理解や助けがあってこそだが、僕ら夫婦に一定のお金(蓄え)がなければ、いくら育休期間中は給付金がもらえると言っても、生活レベルを維持できなかった。
実際、「育休取りたいけど、ただでさえ生活ギリギリで貯金もあまりないから、これ以上毎月の収入が減っちゃうと生活できない」といって取得に踏み切れない人もまわりには結構いる。

育休は、お金のある人たちだけに許された"贅沢"なのか?

「自分たちは育休取れたから良かった~めでたしめでたし」と結論づけるのは簡単だけど、かくいう自分もいつまでこの収入レベルを維持できるかわからない。クビはぎりぎり無いとしても、様々な事情で転職せざるを得なくなり年収が半減するリスクも十分にある。将来二人目を生むとしたら、いま以上に生活コストがかかるだろうし、今回のように夫婦そろって&長期で育休を取れるか…とても怪しい。

そんな風に考えると、「お金が足りないから育休は取れないね」という社会自体どうなの?と思ってしまう。たとえば給料の補填以外にも、ベビー用品のクーポンを配布するとか、ベビー連れの電車代は無料にするとか、お金不足に対する施策はいくらでもあるはず(たしか北欧の国は既にやっている)。

子供を産み育てること、生まれて最初の数か月だけ仕事から離れて家族水入らずの時間を過ごしたいと考えることが、いまの日本では「贅沢」「わがまま」と思われている気がしてならない。
お金不足にならないための施策(収入の維持or支出の負荷軽減)と合わせて、世間からの見られ方も変われば、子供を生む人、育休を取る人、どちらも間違いなく増えると思うんだけどな。

育休が「贅沢」じゃなくなる日は、いつか来るのだろうか。