外資系戦略コンサルタントの育休日記

第一子誕生に伴い半年間の育休を取得した新米パパの奮闘記

あの頃、僕らは週末婚だった。

今回は、妊娠初期のお話。

 

実は妊娠が判明したのとちょうど時を同じくして、僕自身は関西での仕事に参画することが決まりました。

コンサルタントという職業は、プロジェクト(担当案件)によって何もかもが変わります。

仕事の内容はもちろん、勤務地も一緒に働くメンバーも、出勤時間やときには服装までプロジェクト次第。正直、変わらないのは使っているパソコンと毎月の給料くらいです。

 

一応、入社四年目にもなってくると、プロジェクト配属に関して自分の希望(orわがまま)をそれなりに聞いてもらえるので、「東京に残る」という選択肢も当然ありました。

ただ、このときお声掛けいただいたプロジェクトは、まさに自分の興味にドストライクの業界&テーマで。

度重なる家族会議の結果、というか嫁の「やりたいことやったほうがいいよー」の一声に背中を押されて、東京を離れることに。いま振り返ってみると、このプロジェクトはとても面白く良い経験にもなったので、行ってよかったと思っています。

 

その節は本当にありがとう、嫁!

顔の4分の1くらいで寂しさをしっかりアピールしてたの、気づいてたよ!いまでも本当に感謝してます。

 

東京を離れるといっても、実際は毎週末東京に戻ってきていました。

往復の交通費は全部会社(プロジェクト予算)負担。週末に限らず、平日の真ん中に一旦東京に戻って、妻の病院に同伴することもありました。

こういう点はコンサルならではの魅力かもしれません。事業会社で単身赴任してる友人は、決まった頻度と回数分しか会社が交通費を負担してくれないため、あとは自腹で東京に帰ってると言っていました。

なにかと激務イメージを持たれがちなコンサルですが、転勤や駐在に関する自由度はわりと高い気がします。(※これもまた「プロジェクトによる」のかもしれないので、就職・転職を考えている方はご参考まで。)

 

そうしていざ始まった、「週末婚」生活。

仲のいい男友達からは「独身カムバックキター!!」「マジでやりたい放題じゃん!w」なんて羨望の声を多数いただき、実際ひとりで自由気ままに過ごせたのは事実なのですが(笑)、そんな自分の些細な楽しみよりも「嫁がつわりで苦しんでいるときに一緒にいてあげられない」というのが、この上なく申し訳なかったです。

 

僕は男なので、つわりの苦しさを100%理解することはできません。

以前どれだけ辛いのか調べてみたときに、「二日酔いが毎日続いている&治る目途が立たない状態」という表現を見つけたことがあります。もう、想像しただけでつらい。

当の嫁本人は「どうせあなたがいてもつわりは治らないよーw」なんて笑っていたけれど。せめて背中くらいさすってあげたかったです。ごめんよ、嫁。

 

週末、家に帰った時には家政婦(夫)のごとく家事をしていたものの、週末なんて所詮2日。平日の5日間はなにもできなかったわけで。

しかもうちの嫁は土日仕事なので、ふらふらな状態で朝仕事に出ていき、帰ってきてはソファに倒れ込む。週末僕が東京に戻っても、ゆっくり喋る時間はほとんどありません。

そんな日々が毎週続いた結果、「あー今週も仕事で疲れたのに、俺はまた家事をするためだけに東京に戻るのか…」そんな風に、愚痴っぽく考えてしまうこともありました。(いま思うと、ほんとヨクナイ旦那だな。。)

日頃の行いにしろメンタル面にしろ、もっともっとうまくやる余地はあったなーと、本当に思います。

ごめんよ、嫁。

 

そんな自責の念(?)も加わって、「出産後は精一杯助けてあげたい(=育休取りたい)」という気持ちが、ますます強くなっていくのでした。

 

続く。